北欧モダンのインテリアのコツとは?ナチュラルモダンとの違い

北欧モダンは、洗練された印象と温かみのある雰囲気から、日本でも根強い人気のある定番のインテリアテイストです。一方で、「北欧モダンとナチュラルモダンは何が違うの?」といった疑問を持たれている方は少なくないのでは。

北欧モダンの部屋作りを目指す方に向けて、インテリアコーディネートのコツを紹介していきます。

目次

そもそも、北欧モダンとは?

北欧モダンとは、主にフィンランドやデンマーク、ノルウェー、スウェーデンのモダンなインテリアテイストを指し、ノルディックモダンやスカンジナビアモダンとも呼ばれています。

北欧モダンの特徴は主に2つあり、1つは木などの自然素材、あるいは自然をもとにしたモチーフを取り入れた温かみのあるインテリアテイストであること。2つ目として、シンプルで機能的なデザインであることが挙げられます。

北欧モダンのデザイナーズ家具は、フォルムの美しさや普遍的なデザインから、時代を超えて人気を集めています。

また、北欧モダンは、北欧で長い冬を快適に過ごすためにつくりだされたインテリアテイストと位置付けられています。

北欧モダンのインテリアテイストは特にこんな方におすすめです!

  • スタイリッシュでありながらも、温かみのあるインテリアにしたい方
  • ナチュラルなインテリアが好きで、おしゃれでモダンな空間にしたい方
  • おうち時間を心地よく、ゆったりとまったりと過ごして楽しみたい方

北欧モダンのインテリアコーディネートのコツ

北欧モダンのインテリアコーディネートは、“北欧らしさ”のある要素を取り入れていくのがポイントです。

家具1:テーパードレッグ&ハの字の脚

木製のテーパードレッグは、北欧らしさが感じられるデザイン。テーパードレッグとは、下に向かっていくほど細くなるデザインの脚のことです。北欧のテーブルや椅子、サイドボードなどの家具には、テーパードレッグなどハの字に開いたデザインの脚が目立ちます。

また、テーパードレッグの家具を用いると、空間に抜け感が生まれることから、軽やかな雰囲気になるというメリットも生まれます。

家具2:直線ラインと曲線ラインの家具をミックス

背もたれや肘掛などに曲木の技術が使われた、木製の曲線ラインの美しいフォルムの家具も北欧モダンの特徴です。北欧らしさのある「曲線ラインの家具」と、モダンな要素となる「直線ラインの家具」を組み合わせるのが、北欧らしさのあるスタイリッシュな空間をつくるためのツです。

家具3:木の質感を楽しめる“ホンモノの木”の家具

木製の家具の中でも、できれば北欧モダンには木目柄の化粧シートを貼った家具ではなく、“ホンモノの木”を取り入れたいところ。無垢材、あるいは無垢材を薄くスライスした突板を用いた家具は、木ならではの風合いのよさが楽しめます。

特にオイル仕上げやソープドフィニッシュなど、木の質感が感じられる無垢材の家具を取り入れると、北欧モダンらしいインテリアコーディネートに。無垢材の家具は手入れをしながら使い込んでいくと、経年変化を楽しめます。

ただし、北欧モダンの家具は全体が木製とは限らず、「木(天板・座面・背もたれ・箱)+金属脚」といった異素材を組み合わせたアイテムもあります。

家具4:北欧のデザイナーズ家具

1930年代~60年代頃に誕生して以来、普遍的なデザインで長く愛されている北欧のデザイナーズ家具には、巨匠によるさまざまなデザインのアイテムがあります。広く知られている北欧のデザイナーズ家具は、置くだけで北欧モダンらしさが醸し出されます。

照明:ペンダントライトやスタンドによる多灯照明

日本でも多灯照明が広まってきましたが、天井面に取り付けられた一つの照明器具で照らすのではなく、主照明と補助照明を組み合わた多灯使いをすることにより、陰影による温かみのある空間をつくることもポイント。

また、デザイン性の高い照明器具はフォーカルポイントにも。照明器具の光源は温かみのある電球色が基本です。

新築やリノベーションなどのタイミングでは、調光機能のあるダウンライト照明を設置し、主照明とする、あるいはペンダントライトの補助照明とするという使い方ができます。

カラー:モノトーンorアイボリー・ベージュ+アクセントカラーが基本

北欧モダンのインテリアにするには白やグレー、黒のモノトーン、あるいはアイボリー、ベージュ、ブラウンを基調として、少ない色数でまとめつつ、アクセントカラーを用います。モノトーンでまとめるとモダンな印象が強く、アイボリーやブラウンを基調とするとより温かみが感じられます。

アクセントカラーはイエローやグリーンといったビビットカラーやグレイッシュなくすみカラーを用います。クッションカバーや棚にディスプレイする小物、あるいは壁面のアートなどにアクセントカラーを使うほか、アクセントクロスを用いる方法もあります。幾何学柄などの模様のテキスタイルも、北欧モダンらしさが演出できます。

北欧モダンとナチュラルモダンの違い

北欧モダンはナチュラルモダンとの違いが難しいといわれることがあります。

ナチュラルモダンとは、木などの自然素材を用いた直線的でシンプルな形状のアイテムでまとめたインテリアテイストです。ブラウン系のカラーなど、アースカラーを中心にコーディネートします。

ナチュラルモダンも北欧モダンも、自然素材を用いたモダンなインテリアテイストという点では同じです。ナチュラルモダンは直線の家具で構成されたスタイルで、北欧モダンは直線の家具と曲線の家具を組み合わせたスタイルと区別されることもあります。しかし、広義ではナチュラルモダンの一種が北欧モダンと捉えることもできるのではないでしょうか。

どちらかというと、北欧モダンのインテリアテイストにしようとしていても、単にナチュラルなアイテムを選んでいると、ともすればナチュラルモダンになってしまいがちです。北欧モダンの部屋づくりでは、北欧らしい要素をいかに取り入れていくかがポイントといえます。

まとめ

北欧モダンはモダンな要素と北欧らしい要素を組み合わせるインテリアテイストです。木製の家具の中でも、テーパードレッグやハの字の脚の家具を取り入れると北欧モダンらしさを出しやすいです。また、シンプルなデザインの中にアクセントを取り入れることもポイントです。

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執筆者

運営者。インテリアコーディネーターの資格・経験を持つライター。

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