ローソファとは?フロアソファとの違いやメリット・デメリット

ソファの中でもローソファは座面の高さが低いタイプを指し、圧迫感がなく、リラックスして過ごしやすいことなどから、人気を集めています。しかし、一方で「ローソファを買って後悔した…」というケースもあるなど、向き・不向きのあるアイテムでもあります。

ローソファの特徴やメリット、デメリットなどを押さえたうえで、向いている人と向いていない人について考えていきます。

目次

ローソファとは

ローソファとは、座面の高さが低いソファのこと。ローソファのローは「low=低い」という意味です。一般的なソファの座面の高さは40cm程度ですが、ローソファは座面が10~30cm程度のものを指します。また、ローソファは脚がないタイプが中心です。

ローソファはリビングのほか、和室などでも用いられています。

ローソファとフロアソファの違い

ローソファと類似するものにフロアソファがあります。ローソファとフロアソファに明確な違いはなく、広義ではフロアソファはローソファに含まれます。

フロアソファは脚がなく、座面の高さが20cm程度までのものを指すのが一般的です。つまり、ローソファの中でも、より床に近い高さのものがフロアソファに該当します。

ローソファのメリット

圧迫感が生まれにくい

一般的な座面の高さのソファを置くと、相対的にソファ全体の高さも高いため、幅が大きく高さがあるほど圧迫感が生じます。これに対してローソファは全体の高さも低いことから、部屋の中央に配置しても視線が抜けやすく、開放感のある雰囲気がつくれることがメリットに挙げられます。

特にコーナーソファはサイズが大きいことから、圧迫感が生まれやすいのが難点。ローソファのコーナーソファなら、リビングの多くのスペースを占めても、圧迫感が生じにくくなります。

床座に近い暮らしができる

かつては日本の住まいは床座での生活が中心でした。ローソファなら座椅子のような感覚で、床座に近いくつろぎ方ができます。高さや形状によっては、足を伸ばしてくつろぐことも。ローソファに合わせてラグを敷くことで、よりリラックスして過ごせる空間がつくれます。

また、ローソファのなかでも、特にフロアソファはこたつとの相性もよいです。

和室にも馴染みやすい

ローソファは座面が低く、座る人の視線が低いことから、和室に馴染みやすいアイテムです。ローソファを和室に置く場合には、張地はアイボリーやブラウン系のカラー、アースカラー、グレイッシュなくすみカラーなどが向いています。

子どもやペットがいる場合も安心

一般的な高さのソファは、小さなお子さまが使用したときに落下してしまう心配があります。また、犬を飼っている場合には、ソファから飛び降りてしまうと、脚に負担がかかります。座面の高さが低いローソファなら、子どもが落下するリスクや犬の脚への負担が軽減できます。

ローソファのデメリット

背の高い家具とバランスがとりにくい

ローソファを置く場合、リビングダイニングにカップボードやシェルフなどの背の高い家具があると、バランスが悪くなりがちです。また、ローソファに座ったときに、テレビ台の高さが高いとテレビを見にくいこともあります。

そのため、ローソファを設置する場合は、ダイニングセットはロースタイルのものを選ぶとバランスがとりやすくなります。テレビ台の高さも考慮するほか、リビングダイニング全体を低めの家具でまとめましょう。

立ち座りのときに足腰の負担がかかる

ローソファは床からの高さがさほどないため、立ち座りのときに足腰への負担がかかりやすいこともデメリットです。特にフロアソファや座面が柔らかいソファは、立ち上がりにくさを感じる可能性があります。

フォーマルな服装で座りにくい

ローソファはきちんと座るというよりも、くつろいで座るためのアイテムです。スーツやワンピース、スカートなどのフォーマルな服装でいるときには、座りにくさを感じたり、シワができてしまわないか気になったりする可能性があります。

床下の掃除がしにくい

ローソファの中でも脚がないタイプは、床下との隙間がないため、掃除がしにくいことも難点です。掃除をするときにはローソファを移動させる手間がかかります。

また、脚がないタイプのソファは湿気が溜りやすい点にも注意が必要です。

フロアソファのメリット・デメリット

ローソファの中でも、特に座面が低いフロアソファはより圧迫感がありません。また、背もたれによりかかったり、寝転がったりするなど、自由にくつろいで過ごしやすいことがメリットです。座面が低いことから、床に座っている人とも目線がほとんど変わりません。また、フロアソファはこたつと合わせやすいアイテムでもあります。

一方、フロアソファは床に座っている状態と立ち座りの面ではあまり変わらないことから、立ち上がるときの負担が大きくなりやすいことがデメリットです。フロアソファは座面が薄く、コイルが入っていないものが多いことから、へたりやすいことも考えられます。

また、ローソファはデザインによってはフォーマルな雰囲気になりますが、フロアソファのみではカジュアルなデザインのタイプが中心です。

ローソファが向いている人・向いていない人

ソファの種類の中でも、ローソファは向き・不向きのある家具のため、向いている人・向いていない人をまとめました。

【ローソファが向いている人】
小さなお子さまや犬などのペットがいる方
ダイニングセットなどロースタイルの家具で統一している方
狭い部屋にソファを置きたい方
リビングでこたつを使いたい方
リビングでカジュアルな服装でくつろぐことが多い方

【ローソファが向いていない人】
足腰を傷めている方
背の高い家具を置いている方
リビングでフォーマルな服装で過ごすことが多い方

まとめ

ローソファは圧迫感が生じにくく、床座に近くリラックスして過ごしやすいといったメリットがあります。しかし、ローソファは部屋の広さや他の家具などの要素や、家族構成やライフスタイルなどによる向き・不向きがあります。普段の過ごし方を踏まえて、ローソファを選択するか検討しましょう。

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執筆者

運営者。インテリアコーディネーターの資格・経験を持つライター。

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