カーテン・ブラインド以外の選択肢も!ウィンドウトリートメントの種類

住まいの窓まわりに取り付けるものといえば、カーテンを思い浮かべる方が多いのでは?窓まわりを演出するウィンドウトリートメントには、カーテンやブラインド、シェード、ロールスクリーンなどの種類があり、見た目だけではなく、機能面や使い勝手などの違いがあります。

今回は窓まわりに設置するウィンドウトリートメントの種類を挙げ、それぞれの特徴を紹介していきます。

目次

ウィンドウトリートメントの役割

ウィンドウトリートメントとは、窓まわりを装飾するカーテンやブラインド、シェード、ロールスクリーンなどの総称です。

ウィンドウトリートメントをデザインだけで選ぶのはNG。それはウィンドウトリートメントには、主に以下のような役割があり、装飾性や機能性に違いがあるためです。

  • 窓まわりを装飾する
  • 外からの視線を遮る
  • 窓からの日差しを遮る・調節する
  • 夏は遮熱・冬は保温の効果がある
  • 音漏れや音の侵入を軽減する

ウィンドウトリートメントの種類

主なウィンドウトリートメントには次に挙げる種類があります。

  • カーテン
  • ブラインド
  • バーチカルブラインド
  • シェード
  • ロールスクリーン
  • プリーツスクリーン

一つひとつ特徴や向いているおすすめの場所をみていきます!

カーテン

ウィンドウトリートメントの中で、住宅でスタンダードなのはカーテンです。カーテン生地は種類が多く、価格帯に幅があります。カーテンは、デザインの面ではラグジュアリーな雰囲気にも、シンプルでスタイリッシュな雰囲気にもできます。また、機能性が付加されたカーテンもあります。

カーテンは2本のカーテンレールに、厚手のドレープカーテンと薄手で透け感のあるレースカーテンの2枚を掛けるのが基本です。カーテンを二重掛けすることで、外部の視線を遮りながら室内の明るさを調整できるほか、断熱性が高まります。

また、ドレープカーテンとレースカーテンの中間的なケースメントという種類のカーテンもあります。中庭に面した窓や高層階のリビングの窓など、完全な遮蔽を必要としない窓では、ケースメントの1枚掛けにするのも選択肢となります。

機能性を付加したカーテンでは、ドレープカーテンには外部からの光を遮る遮光カーテンといった種類があります。主に寝室で、外部からの光を遮った暗い空間で睡眠をとりたい場合に向いています。

レースカーテンにはプライバシーに配慮したタイプがあります。ミラーカーテンは、日中は光の反射により外部からの視線が通りにくく、遮像カーテンは室内が明るくても室内外から見えにくいのが特徴です。

カーテンはこんな場所におすすめ!

カーテンは多彩なファブリックから、様々なインテリアテイストに合わせて選べます。リビングダイニングや寝室、子ども部屋などに幅広く用いられています。

ブラインド(横型ブラインド)

一般的にブラインドと呼ばれるのは、スラットと呼ばれる羽が水平に取り付けられた横型ブラインドのことです。横型ブラインドには、ベネチアンブラインドという呼び名もあります。ブラインドは昇降コードで上下に開閉するほか、スラットを前後に動かして光の差し込む量を調節することが可能で、通気性に優れていることも特徴です。ただし、遮光性や遮音性ではカーテンよりも劣り、完全に光を遮ることはできません。

ただし、ブラインドはバルコニーやテラスに面した掃き出し窓など、頻繁に出入りをする窓には不向きです。子どもの年齢によっては、壊してしまう可能性があるという点に注意が必要です。(実際に私の家では、子どもが幼少の頃に壊されています…。)

インテリア性の観点では、ブラインドは窓まわりにスタイリッシュな印象を与えます。

ブラインドはスラットの材質によって、アルミブラインドとウッドブラインドに分けられます。アルミブラインドには水回り用の耐水性のタイプがあります。

スラットの幅は、アルミブラインドは15㎜や25㎜、ウッドブラインドは35㎜や50㎜が一般的です。大きな窓には大きな幅のスラット、小さな窓には小さな幅のスラットが合います。

さらにブラインドはスラットをつなぐコードが露出した状態のラダーコート仕様と、コードをテープで隠したラダーテープ仕様があります。ラダーテープ仕様を選べる製品はウッドブラインドが中心です。スラットとラダーテープの色を変えてコーディネートを楽しむこともできます。

ブラインドはこんな場所におすすめ!

アルミブラインドはシャープで洗練された印象があり、モダンなインテリアテイストの部屋に合います。書斎などの居室のほか、耐水タイプはキッチンや洗面所、トイレなどの水回りにも向いています。また、ウッドブラインドは、ナチュラルモダンや北欧モダンなどのインテリアテイストのリビングや書斎などにおすすめです。

バーチカルブラインド

バーチカルブラインドは縦型のブラインド。バーチカルブラインドはスラットが床と垂直に取り付けられ、左右、または片側に開閉し、スラットの向きで光の入り具合を調整できます。バーチカルブラインドは、掃き出し窓でも出入りがしやすいのが特徴。洗練された印象を与えるデザインです。

バーチカルブラインドのスラットは生地タイプが一般的ですが、ウッドブラインドもあります。

バーチカルブラインドは窓に合わせて、スラットを左右に寄せるのいずれかに寄せて開閉する片開タイプと両開きのタイプなどから選びます。

スラットの裾をつなぐボトムコードをつけた方が、スラットがきれいに並びますが、出入りをすることが多い窓に設置する場合は引っかかりやすいため、ボトムコードなしがおすすめです。ボトムコードがなければ、閉めたままの状態でも出入りをしようと思えばできます。

ちなみに私の家のリビングはバーチカルブラインド。シンプルでスタイリッシュな雰囲気をつくりやすく、オーダーカーテンと比較するとコストパフォーマンスがよいのが選んだ理由です。リビングに面したバルコニーに洗濯物を干すため、頻繁に出入りをすることから、ボトムコードなしを選択しました。

バーチカルブラインドはこんな場所におすすめ!

バーチカルブラインドは頻繁に出入りをする窓を含め、リビングなどの大きな窓に向いています。ホテルライクなインテリアや、シンプルでモダンなインテリアスタイルにおすすめです。

シェード

シェードは昇降メカに生地が取り付けられていて、上下に開閉します。

シェードは、基本的にオーダーカーテンと同様にカーテン生地でつくります。そのため、オーダーカーテンを頼む場合に、同じ生地で掃き出し窓はカーテン、腰窓はシェードといった形で組み合わせることも可能です。

シェードには、一つの昇降メカに一枚の生地を用いるシングルシェードと、2枚の生地を用いるダブルシェードという種類があります。ダブルシェードはカーテンのように、ドレープ生地とレース生地を組み合わせることもできます。

また、シェードにはいくつかのスタイルがあり、ベーシックなのは水平に折りたたまれていくプレーンシェードです。シャープシェードは水平にバーが取り付けられたタイプで、プレーンシェードよりもシャープな印象になります。バルーンシェードは、風船のような丸みのある優雅なスタイルです。

シェードは出入りをすることが多い大きな窓には向いていないという点に注意しましょう。

シェードはこんな場所におすすめ!

シェードは、リビングダイニングや寝室、書斎、玄関ホール、廊下などの腰窓などの小窓に向いています。プレーンシェードやシャープシェードは、モダンなインテリアに合います。

ロールスクリーン

ロールスクリーンは1枚のスクリーンを巻き上げて上下に開閉します。ロールスクリーンはシンプルなつくりで、窓まわりをすっきりと見せられるのが特徴です。

ただし、スクリーンの昇降位置のみの調整となるため、光の入り方を調整できません。また、出入りすることが多い掃き出し窓には不向きです。

ロールスクリーンはこんな場所におすすめ!

ロールスクリーンは玄関ホールや廊下、洗面所のほか、リビングや書斎、子供部屋などの腰窓などの小窓にも向いていて、特にFIX窓にはおすすめです。

ロールスクリーンは、間仕切りや建具代わりとしても用いられています。

プリーツスクリーン

プリーツスクリーンは、プリーツ加工された不織布を折りたたむ形で上下に開閉します。不織布から柔らかな光が差し込みます。プリーツスクリーンは、主に障子替わりとして用いられているアイテムです。

プリーツスクリーンには厚手の生地と薄手の生地を上下につなげたツインタイプもあり、外部からの視線や光の入り方などに応じて、調整して使えます。

プリーツスクリーンはこんな場所におすすめ!

プリーツスクリーンは和室のほか、和モダンのリビングなどにもおすすめです。

まとめ

ウィンドウトリートメントにはカーテン以外にもブラインドやシェードなど、多彩なアイテムがあります。カーテン以外のアイテムも取り入れることで、窓まわりのコーディネートをより楽しめます。用途やインテリアテイストに合ったウィンドウトリートメントを選び、住まいを快適で心地よい空間にしたいですね。

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執筆者

運営者。インテリアコーディネーターの資格・経験を持つライター。

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